例会山行の記録

2003年・東西合同懇親会報告

三沢一三

参加者:松田、清滝、三沢、南井、木村、小西、門脇

今回は参加者の顔触れを見てコースはから車山とします、と門脇氏は告げる。

2003年・東西合同懇親会報告

八島湿原1630m→物見岩1792m→蝶々深山1836m→車山1925m→車山肩1820mはほぼ3時間半行程。カドワキPを4WD2台に分乗して出発、中止となったダム用の道路を走り舗装した生活道路を往く、従走車やビジターには見当も付かない。車山肩駐車場で1台を駐め全員が1台に乗って八島湿原へ向う。有料道路は無料となり日曜日の今日は車が多い。

八島湿原駐車場は広くセンター売店、山荘、WCと揃っている。此処が出発点で車道を潜ると鷲ヶ峰1798mを背景に八島湿原の碑や案内板がある広場に出る。右側に「あざみの歌」♪山には山の愁いあり♪を彫った歌碑がある。戦後作詞家横井弘が訪れ作詞、ラジオ歌謡として愛唱され昭和62年八島湿原開山祭に建立されたと言う。奥霧ケ峰八島高層湿原約45万m2は日本の南限でミズゴケ泥炭層は深さ8mに及び1〜2万年経過、学術的に貴重で昭和14年国の天然記念物に指定、特別保護地区となっている。

コースは八島ケ池一鬼ケ泉水一鎌ケ池と平坦な木道を辿る。霧ケ峰一帯はシべリヤに似た大陸的な気候で230種余の亜高原植物が生育する花の宝庫、300日も霧が出ると言われる。ガイド門脇は花の説明に忙しい。松虫草が多い、浅間風露、エゾリンドウ、ヤマトリカプト等と足を停め写真を撮る。風景も茫洋としていて「山に遊ぶ」趣きがある。物見岩、蝶々深山とお椀を伏せたような草山を登り降りる。名前も優しい。

車山への急登は本日のハイライト。先頭集団の門脇、南井、木村がピッチを上げ皆を引き離す。頂上の無人レーダードームを越えて展望の良い処で昼食となる。

弁当が実味い。空に舞うグライダー、南・北アルプス、八ヶ岳連峰を展望する。車山肩は高差100m、1.7kmのゆるい下り坂、正面にグライダー基地※を望み頭上を滑降する鋭い風切り音に驚く。車山肩には食堂、土産物店、広い駐車場があり展望も良い。尾根筋に1956年築「コロボックル・ヒュッテ」があり、主人手塚宗求JAC会員は車山の開拓者で文人、『逓后の山』、『霧ケ峰通信』等著書も多く、小舎は昔のロマンが漂いコーヒーが美味い。

近くの沢渡(さわわたり)スキー場下にはヒュッテ・ジャヴェルがあり尾崎喜八の古巣であった宿、写真や本が遺されている。車寄せの為、半刻の休憩を摂り帰途についた。

以上

※編集子は、玉稿を戴いた三沢先輩には誠に失礼ながら“グライダー”が山から滑空するのか?疑問に思い確認のため、地元、門脇ガイド氏にメールで質問したところ下記の回答を得た。

【お尋ねの件、ハングライダーでもバラグライダーでもなく本当のグライダーです。霧ケ峰は日本のグライダー発祥の地。滑走路も牽引装置もあり、戦前よりグライダーが盛んです。多分良い上昇気流が有るせいだと思われます…】カドワキペンション 門脇 功

ゴルフ コンペの部(フォーレストCC)

好スコアで優勝の奥貫OB、右は前年優勝の清滝OB
好スコアで優勝の奥貫OB、右は前年優勝の清滝OB

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