例会山行の記録

‘04年4月例会山行報告 白髪岳〜松尾山

[4月9日,丹波・白髪岳(722m)]
[参加者]麻植正弘(リーダー)、今元厚彦,中西達、小西啓右、浅田斉、中井祥雅、谷口泰幸、竹元氏(麻植氏の友人で関大アメフトOB)

JR古市駅に集合、車利用の麻植、中西氏にピックアップしてもらって登山口まで。大阪よりも気温が低いせいか遅れ気味の桜が満開。10:30AM出発。集落を過ぎると白髪岳への取り付き。中西氏はさっそくフラスコを取り出しみんなにブランデーをふるまいミニ結団式。川沿いのルートはこれ以上ないほどに整備されているがいきなり急な登り。「丹波の山は1ピッチも辛抱すれば稜線に着く」という小西氏のアドバイスで黙々と高度をかせぐ。途中の山桜とのどかな天候が平均年齢60歳を越えるパーティーを励ましてくれる。

トップからしんがりまで時間差もなく快適な歩きっぷり。ピークを通過、稜線で心地よい風で汗を乾かし数100m.脇にそれた岩稜で昼食。竹元、小西氏はワイン、中西氏は酒と焼酎を準備してアルコールは豊富。中西、小西氏はさらに食当用のコンロまで持ち込んで和歌山特産の小あじ、はげの干物をあぶってあてにする。飲みながら地元の猟師よりも丹波に詳しい麻植氏の講釈、薀蓄に耳を傾ける。学生時代のようにひたすら登るのも登山だが定年前後のパーティーにとってはきつすぎる。こうして300mの高度をかせいだ後はそれなりのご褒美も必要だろう。アルコールでハイになると過去に何回も聞いた自慢話、失敗談が出てくるのは仕方ない。変わった環境で聞くとまた新鮮さを感じるのが不思議なくらいだ。

丹波通の麻植氏が推薦する山だけあって適度な岩稜が緊張感を持たせてくれる。フィックスも張ってあるがみんな昔取った杵柄、アルコールに後押しされて快調そのもの。松尾山をトラバース、明智光秀に全滅させられたという廃寺跡を経由。急な登りの後は同じぐらいきつい下りがあるのは当然のこと。全員、ひざが笑うことなく3:20P.M取り付きまで帰着。

しばらく顔を見なかった浅田氏が参加してくれた。同期の小西氏と会っても「どこのおじさんかな」と思ったという。道中、二人は離れることなくブランクを取り戻そうとほほえましいほどだった。浅田氏もこれを機会にKGACへの行事には積極的に参加してくれるそうだ。途中、中井の登山靴のソールがはがれた。紐で応急措置を考えていたが竹元氏に捻挫用のテープを提供してもらいピンチを脱出することができた。小さな山行ではあったが“再会”、“アクシデント”“酒盛り”、“花見”など盛りだくさんな一日だった。

(S42年、中井祥雅)

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